ヘルシーで、ダイエットや筋トレにも活躍する鶏むね肉とささみ。
なんとなく似ている食材ですが、どのような違いがあるかご存知ですか?
今回は、鶏むね肉とささみのそれぞれの特徴と、やわらかく仕上げる調理方法のコツをご紹介します!
■鶏むね肉とささみの違い①「部位と栄養価」
鶏むね肉は、むね全体を覆う大胸筋のことで、大きくて厚みがあります。
ささみは、大胸筋の内側にあり、胸骨に沿って左右に1本ずつ張り付いている小胸筋を指します。1羽からわずかしか取れないことから、価格はささみのほうがやや高め。
どちらも高タンパク質でヘルシーですが、ささみのほうがよりタンパク質が多く、脂質やカロリーも少ないためまさにダイエット向けの食材です。
一方で鶏むね肉には、抗疲労成分である「イミダペプチド」が豊富に含まれるため、筋トレ後などに摂取すると疲労回復効果が期待できますよ。
筋トレには「ささみ一択」と勘違いしてしまいそうですが、むね肉を上手く取り入れると効果的なのです。
■鶏むね肉とささみの違い②「味と食感」
どちらもクセがなくあっさりとした味わいですが、鶏むね肉のほうが旨み成分である「イノシン酸」や脂質を多く含むため、より強い旨みとジューシーさを感じられます。
また、鶏むね肉が食べ応えのあるしっかりとした食感なのに対し、ささみは比較的やわらかくしっとりとした食感です。
いずれも高温で加熱しすぎると固くパサつきやすいため、調理の際は注意が必要です。
■もう固くならない!今すぐ試したい「調理方法のコツ」
鶏むね肉をやわらかく仕上げるポイントのひとつは、「切り方」。
繊維の向きごとに3つに分け、それぞれ繊維を短く断つように包丁を寝かせてそぎ切りにしましょう。繊維が縮んで、固くなるのを防ぐことができますよ。
また、酒や醤油、塩麹などで下味をつけたり、片栗粉をまぶしたりするのもおすすめ。
加熱しても水分が失われにくく、しっとりと仕上がります。
加熱の際は中火〜弱火でじっくりと火を通し、パサつきを防ぎましょう。
蒸したり茹でたりする場合、余熱を活かすとほどよく水分が閉じ込められ、よりやわらかく仕上がりますよ。
手頃な価格でヘルシー、まさに食卓の味方といえる鶏むね肉とささみ。
上手に使いこなして、どちらも美味しく楽しみましょう!
※情報は掲載時点のものです。
<編:メンズレシピ編集部>